このコラムはGLOE株式会社の子会社である配信技術研究所が執筆・公開しているSCOP コラム:第一話 ストリーマーの影響力と広告効果の相関についてを企業のマーケティング担当者さま向けに編集した版です。より正確な内容はぜひSCOPコラムをご覧ください。
結論
同時視聴者数10,000人の人気ストリーマーを1人起用するのと、ほぼ同じ数のクリックを、同時視聴者数100人のストリーマー30人で生み出せる
ライブ配信での広告というと、つい「同時視聴者数が多い人ほど効果が高い」と考えがちです。
しかし実際のクリックデータを見ると、1視聴者あたりのクリックされやすさは、むしろ同時視聴者数が小さいチャンネルほど高いというデータが見られました。
本記事では、その調査結果をマーケティング担当者さま向けにかみ砕いて解説します。
調査概要
配信技術研究所がソリューションを提供するSCOPでは、ストリーマー(ライブ配信クリエイター)の自己実現を後押しすると同時に、広告を出稿するブランド企業にとっても有用な広告ソリューションであることを目指しています。
本調査は「ストリーマーというメディアが本当に広告媒体として価値があるのか」を検証する活動の一環で見えてきた調査結果です。
一般に、企業がライブ配信で広告・案件を依頼する相手は、同時視聴者数が大きい人(目安として500人以上)に集中しがちです。一方で私たちは、現場の体感からひとつの仮説を持っていました。
仮説:同時接続数が小さいチャンネルほど、クリックされやすいのでは?
同時接続数(CCU)が少ない配信ほど、ストリーマーと視聴者の対話が密になります。一人ひとりが「自分に話しかけられている」と感じやすく、結果として紹介された商品のリンクも押されやすい——これは広告でいうエンゲージメント率の高さにあたります。
もしこれが証明できれば、同時視聴者数が一桁〜100人未満のストリーマーにも、企業が広告を依頼する明確な意義が生まれます。
調査の概要
実際に活動しているストリーマーのデータで検証しました。
項目 | 内容 |
|---|---|
対象 | SCOP参加のライブ配信66チャンネル |
プラットフォーム | Twitch |
期間 | 2025年4月10日〜6月8日 |
広告形式 | SCOP方式(配信中にバナー表示+チャット欄に商品URLを一定間隔で投稿) |
対象のストリーマーの活動データからの以下のデータを抽出し、分析をしました。
ライブ配信中の平均同時視聴者数(aveCCU)
ライブ配信の合計視聴時間(Hours Watched, HW)
合計ライブ配信時間(Hours Broadcast, HB)
視聴者が広告URLをクリックした合計回数(Clicks)
バナーと商品URLの表示方法は以下の画像の通りです。

視聴者あたりのクリック率は、同接が小さいほど高い
まず「視聴者1人あたりのクリックされやすさ(Clicks/HW)」と「チャンネル規模(aveCCU)」の関係を見ると、規模が小さいチャンネルほど、1視聴者あたりのクリック率が高いという負の相関が現れています。

図1:平均同時視聴者数が小さいチャンネルほど、視聴者1人あたりのクリック期待値が高い。
計算式:y = 0.424 x ^ {-0.499} ≒ 0.4 / √x
R^2 ≒ 0.697マーケティングへ活かせるポイント
PR配信を通して広告クリック数を増やしたいという目的には大型ストリーマーの起用がフィットしない可能性が高い、ということがわかりました。
ただし、本調査はコメント欄のURLクリックを計測した調査であり、店頭への来店や指名検索から発生したトラフィックについては計測していません。
ストリーマーのPR配信にはテレビCMを代表するようなPaid Media(PESOモデル)としての属性も含まれています。こちらも決して無視はできない大型ストリーマーを起用する利点です。
本調査をもとに意思決定に活用できる点は「同時視聴者数が小さいストリーマーであっても広告クリックへの寄与度は小さくない」という点です。ぜひ、キャスティングの際に参考にしていただけると幸いです。
SCOPの紹介
GLOE株式会社の子会社である配信技術研究所ではSCOPという中堅・若手のストリーマー(ゲーム配信者)の一括運用を可能にしたソリューションを提供しています。
ひとりひとりの配信規模が小さくても複数人を束ねることで、Z世代・α世代に広く深くリーチできる広告メディアとなっています。GLOEが販売代理店をつとめておりますので、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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